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2009年11月10日火曜日

Xubuntuの日本語環境

ubuntuには、日本チームが作成した日本語版がありますが、Xubuntuには日本語版はありません。インストール時に、日本語と日本語キィボードを選択すれば、「ほぼ日本語版」になります。これだけでも、メニューの半分くらいは日本語になるので、サーバーとして使う分には十分です。
 ブラウザでインターネットを見るには何の問題もありませんが、日本語入力はできませんし、フォントも入っていない場合があります。これらを可能にするには、追加の設定(日本語化)が必要です。

 Xubuntuのバージョンによっても異なるので、詳しくは以下のサイトで確認しましょう。
http://www.ubuntulinux.jp/products/JA-Localized このページは、ubuntuの日本語化の説明ですが、バージョンはXubuntuに読み替えて大丈夫です。この日本語チームのリミックスCDでubuntuをインストールすれば、手間は無いのですが、Xubuntuはそのようなものが無いので、パッケージでインストールするしかありません。officeソフトを日本語環境で使いたいのなら、ubuntuを使う方が良いのでしょう。

 8.10の場合を例に、具体的な手順を説明します。
ターミナルを起動させ、
sudo su でエンターを打ち、パスワードを入れてエンター。これでスーパーユーザーになります。
あとは、以下の4行を打って、実行していきます。
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O-

sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/intrepid.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt-get update

2009年11月7日土曜日

共有フォルダの設定

ファイル共有サーバーとして使うために、sambaをインストールしましたが、共有フォルダを設定する必要があります。ホーム/ユーザーに、適当な名前でフォルダを作成します。このやり方は、ファイルマネージャーでhomeを開き、windowsと同じように右クリックのメニューから、フォルダの作成を選びます。

1.適当な名前で、フォルダを作成する。

2.できたフォルダのプロパティを、「読み書き可能」に設定する。
 その際に、「フォルダ内のすべてのファイルやフォルダに同じ設定をする」をOKします。

3.システムメニューの、フォルダの共有を起動する。
 ここで、ロックを外すのボタンをクリックし、パスワードを入力して先に進みます。

4.共有するフォルダを追加する。
 ファイルマネージャーで、共有するフォルダを選びます。
 この際も、「読み込み専用」のチェックを外す。
 チェックを外し忘れたら、選択してプロパティを表示させて直せます。


という手順で、windowsからの共有が簡単にできます。

Xubuntu10.04の場合:
バージョンアップしたら、この共有がメニューからもなくなってしまいました。
アクセサリのターミナルを起動し、
shares-admin と打ち込んで、エンターを押します。
そうすると、下の共有の設定画面が出てきます。






 ここまで設定すれば、共有サーバーとして使えます。
windows側から、マイネットワークのワークグループを開くを選ぶと、ubuntuのsambaサーバーが見えます。これを開けば、共有を設定したファイルが覗けるはずです。




共有フォルダを開いて、windows側でフォルダを作成すれば、自動的に書き込み可能になります。
ubuntu側で作成したファイルは、ubuntu側で編集可能を選択すれば、windows側での編集も可能ですが、windowsで作成保存したファイルは、ubuntu側で変更できません。


2009年11月5日木曜日

設定ファイルの編集・Numlock ON

設定ファイルは、すべてrootの領域にあり、これを編集するにはコマンドラインでroot権限に切り替えて実行します。
 ここでは、先にインストールしたnumlockxを有効にするための設定を例に、ファイルの編集の仕方を説明します。
 windowsのアクセサリのコマンドプロンプトに相当するものが、同じ「アクセサリ」のTerminalです。メニューからこれを起動します。
 ユーザー領域から起動するので、プロンプトはユーザー名になっています。ユーザー名@マシン名:~$が、ユーザーを表しています。
これをroot権限に切り替えるコマンドが、sudo su です。suは、super user の略です。エンターを打つと、パスワードを聞いてきます。ここでは、ユーザーのパスワードを入れます。パスワードは、打っても*もでません。正確に入れてください。

入力が正しいと、プロンプトがroot@に変わり、最後の文字が#に変わります。以後のコマンドは、rootの権限を持ちます。Terminalの中で、geditを起動すれば、geditで編集したものが上書き保存できます。設定ファイルは、ブラウザ(ファイルマネージャー)から開くことはできますが、変更を保存できません。
編集するファイルは、/etc/gdm/Init にある Default というファイルなので、#の後に以下のコマンドをいれエンターを押します。
 gedit /etc/gdm/Init/Default エンターです。geditは、コマンドラインでなくテキストファイルが編集できるものです。これが無くても、黒い画面のまま編集もできますが、これはきついのでgeditを使います。

この最後の fiとexit 0 間に、図のようなif文を書き込んで上書き保存します。
if [ -x /usr/bin/numlockx ]; then
/usr/bin/numlockx on
fi
の3行をコピーして貼り付けてください。
詳しくは、 https://help.ubuntu.com/community/NumLock にあります。以後、起動後はnumlockがonになりますが、自動起動になっていない場合の最初のユーザー・パスワード入力時はoffなので気をつけてください。
sambaや、apache2の設定にも、この手順でgeditで設定ファイルを編集します。

●追加・訂正 xnumlock
numlockOnは、上記の設定ファイルを書き直す方法も使えますが、もっと簡単には、synapticマネージャーから、xnumlockをインストールする方法があり、この方が簡単です。

2009年11月4日水曜日

ツールのインストール

 標準ではインストールされないものを追加するには、本当は、コマンドラインで命令を書くのですが、大抵のものはメニューからマウス操作でインストールできます。「システム」「synapticパッケージマネージャー」を起動します。

設定ファイルの変更などに必須のツールである、geditをインストールします。パッケージマネージャーで可能な一覧が表示されますが、検索でgeditを探してます。





 図は、既にインストールされている状態を示していますが、インストールされていない場合は、頭の□をWクリックします。インストールすべき関連ファイルも表示されるので、追加を実行します。このときに、パスワードが要求されますので、入れて実行します。
 ついでに、numlockx も探してインストールしておきましょう。これは、起動時にnumlockをONにするプログラムです。こちらは、インストールするだけでは使えません。設定ファイルを、geditで一部書き換える必要があります。

 その他、サーバーとして使う場合に必須の、samba も検索しインストールします。また、社内LANだけで使う専用webサイトのためにも、apache2 をインストールします。勿論外部に公開してホームページサーバーとしても使えますが、そのつもりが無くてもイントラネット環境のためにapache2はあった方が便利です。これらも、インストール後の設定が必要で、そのためにもgeditは欠かせません。
パッケージ化されているものは、コマンドラインで、apt-get を実行しなくても、パッケージマネージャーでインストールできるので随分楽になりました。これらはすべて、インターネット上にあるものなので、インストールにはインターネット環境が必要です。

起動したら最初に確認すること

無事インストールができたら、メニューを開いて若干の設定をしておきます。設定のためによく使うメニューは、「設定」「アクセサリ」「システム」の3箇所です。このメニューの配置が、ubuntuと異なるだけでなく同じXubuntuでもバージョンによって異なります。また、日本語化が不完全で、英語のメニューになっている場合があります。これもバージョンによって異なります。メニューの画像は、xubuntu9.04のものが殆どで、8.04 8.10 とは表記や位置が異なるものもあるので、読み替えてください。アクセサリの、Terminal は ver8ではスタートメニューにあります。


1.パネルの変更

この画面は、windowsスタイルでメニューが下のバーから出ていますが、初期設定ではMacスタイルで上からにプルダウンしますなっています。ubuntuでは、バーが上下に2本ありますが、メニューバーの右端がシャットダウンボタンになっているので、ウインドウの×ボタンをクリックする手がすべってシャットダウンを押してしまうので、この上下は入れ替えた方が便利です。これは、ドラッグで移動するのでなく、「設定」の「パネル」から変更します。パネル1を下中央に、パネル2を上中央に変更します。更に、パネル2は「自動的に隠す」設定でも良いでしょう。「自由に移動可能」にすると、windowsのようにドラッグで移動できますが、あまり便利な機能ではないので、固定した方が良いと思います。

2.ログインパスワードの入力を省略
パスワードの設定は必須ですが、windowsでパスワードを設定しない場合のように、起動時の入力を省略することもできます。実は、インストールのときそのようなチェックボックスがありますが、ここでやるよりもインストール後に一度は確認しておいた方がよいので、起動後に設定することをお勧めします。
 パスワードは、自動入力したログイン後でもシステムの設定変更などの時には、確認を求められます。
 この設定は、「システム」「ログイン画面」の、セキュリティ・タブを開いて実行します。このページの一番上の、AutoMaticLoginをEnableにします。チェックを入れます。他は何のことか分からないので初期設定のままで良いでしょう。

後は、numlockの問題です。起動時には、numlockがoffになっていて、windows のように一度onで終了すれば、以後は保存される、というわけに行かないのです。

テンキィなどからパスワードを入れたりするときに、異なる文字が入ってしまいます。これは、インストールのときも同じなので、起動したらonにするという操作が必要です。
 「そういうもの」と割り切って慣れればいいのですが、windowsユーザーにはちょっと辛い仕様です。
これを直すことはできます。ちょっと面倒なので、次回に紹介します。これらをやっておくと、大分使いやすくなります。

ダウンロードとインストール

OSなので、Windowsを起動させた状態でインストールはできません。インストール用のCDを作って、CDで起動させます。そのためのファイルは、インターネットからダウンロードします。ファイルは、ubuntu-ja-8.10-desktop-i386.iso などの拡張子isoのファイルですが、これをCDRに焼いて起動用のCDを作るには、Windowsの標準のソフトではできません。事前に、isoイメージを焼けるソフトを用意します。窓の杜などにフリーのソフトが公開されています。
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/cddvdburn/deepburner.html

1.インストールファイルの入手
 Xubuntuの公式ページから、ダウンロードするファイルを選びますが、ポイントはバージョンとdesktop形式のファイルを選びます。これを書いている時点(09/11/04)では、最も新しいバージョンは9.10ですが、一つ前の8.10(8.04)で説明していますので、このバージョンがお勧めです。何事も、一つ前のものに留めておく方が安全です。
isoファイルを焼ける環境があれば、ダウンロードしたアイコンをWクリックすると、セットしたCDRに焼きこんでくれます。

2.インストールするパソコンでテストする
 用意したパソコンにCDを入れて起動させると、desktop形式のものはインストールしないで試せる機能があります。この機能は、windowsが起動した状態でも使えます。

最初のメニューで、「デモと完全インストール」を選択します。これは、マシンが対応できるかのチェックを兼ねているので、必ず実行してください。起動には時間がかかりますが、画面が表示されたら、LANケーブルを繋いでインターネット接続を試します。これで、マシンのグラフィックとネットワークアダプタのドライバーが正しく入るかがチェックできます。
 インストールは、windowsを起動させないでCDから起動させるので、このデモもCD起動で選択した方が良いです。この場合は、最初の画面で「パソコンに変更を加えないで試してみる」を選びます。一応日本語もあるので、日本語を選んでください。インターネットは、メニューのネットワークのなかにfirefoxというXubuntu標準のブラウザを起動させます。これはネットワークを使うための必須機能のチェックです。もしここまでのチェックが完了しない場合は、そのマシンにXubuntuをインストールするのは諦めます。

3.実際にインストールする
 Xubuntuが使えることを確認したら、今度はCD起動でインストールします。CDから起動しない場合は、起動前にF12などのキィをたたいて選択するか、のBIOS画面からbootメニューを選び順番をCDを1番にします。
windowsを残したまま、いわゆるマルチブートという起動時にどちらを使うか選択できるようにすることも可能です。しかし、ここではサーバーとしてパソコンを再利用することが目的なので、古いwindowsはすべて消してしまうインストールを説明します。
 インストールするディスクの領域を効かれますが、「ガイドディスク全体を使う」を選んでください。
インストール前に決めておくことは、ユーザー名とパスワード(いずれも半角アルファベット)です。これは大文字小文字の区別を含め、しっかりメモしておきましょう。numlockがoffなので、テンキィの使用は気をつけてください。
 これと、インストールはハードディスクのすべてを使うを選択すれば、他は初期値のまま、次へ次へで進めていけます。windowsで使っていたファイルがすべて消える他は、Xubuntuのインストールは、失敗したらやり直せます。思い切りよく、実行してください。