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2014年11月14日金曜日

60歳以上のWindows8.1

使い慣れたWindowsXpが終了してしまい、8.1に変えざるを得なくなった60代にとって、Windows8.1は特に使い難い・分かりにくいパソコンになってしまいました。現役時代と違い、ワードやエクセルはもう使わないが、ネットとメールくらいは使い続けたいと、パソコンを買い替えたものの、あまりの変化にとまどうばかり、という声が多いのです。その原因と対策をまとめてみました。

Windows8.1は、スマホとパソコンの2つの顔を持つもの

パソコンを使いながら、スマホやタブレットの練習ができるものです。平均余命が長くなったので、スマホ・タブレットを使う時代はすぐそこまで来ています。かつてのワープロのように、パソコンは、いずれ絶滅します。そのはざまで、2つの顔を持つパソコンが必要になり、開発されました。

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左が、今までの顔「デスクトップ」、右が、新しい顔・これをタブレット画面ということにします。本来は、右が中心になるはずでしたが、変化を嫌うユーザーに負けて、windows8.1では左が中心になりました。起動オプションで、本来の入り口である右のスタート画面をパスして、いきなり左のデスクトップに移動できるようになり、この設定が標準になりました。

見かけ上は、今までと変わらないデスクトップが見えますが、「二重人格」であることは変わりません。慣れないうちは、右の世界になるべく踏み込まないようにするのも一つの手です。しかし、右もあることは忘れてはいけません。右に入ってしまったら、左に戻る方法を覚えてください。そのもっとも基本的な方法は、キィボードの左下の旗マークのキィです。これをウインドウキィといいます。

顔が二つあるということは、人格も二つあり、そこに働くのもソフトとアプリの二つあるということ

ソフトとは、従来のデスクトップで動くプログラム、アプリはタブレットの世界で動くものです。つまり、同じ機能のものが2つあるのです。「メールとインターネットが使えれば・・」と言っても、メールもインターネットもそれぞれ2つのプログラムがあります。どちらを使うのか、強い意思を持って選ばないと、パソコンが選んでしまいます。

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上は、インターネットを閲覧する「インターネットエクスプローラ」です。どちらもeマークのアイコンですが、左がデスクトップ用・右がタブレット画面用です。どちらもインターネットを見る道具です。同じ機能のものが2つあるのは、住む世界が違うからです。

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上は、メールを使うためのプログラムで、左はデスクトップ用のWindows Live Mail(ウインドウズライブメール)、右はタブレット用のMail(メール)というプログラムです。メールを使う場合、どちらを使うのか・使っているのか、意識してメールして下さい。どちらを使わされているのか、少なくとも見てわかるようにしましょう。windowsには、「リンク」という便利な機能があります。「ここをクリック」というだけで、インターネットやメールが使えますが、そのとき二つのどちらが使わされるのかは、自分の意志では決められませんから。自分で選びたい場合は、便利なリンクを使うのでなく、自分でアドレスを入力して使わなければなりません。オートマチックでなく、マニュアル操作を使う必要があるのです。

スマホ画面を使いこなすには、アプリの特徴を知る必要がある

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アプリは、スマホ・タブレットの世界のプログラム(ソフトでなくアプリと言う)です。アプリは、小さな画面で簡単に便利に使えるように作られています。本来は、マウスもキィボードも無い状態で使えます。そのため、一つのアプリは、画面全体を使います。全画面表示なのです。メニューも省略されています。しかし、Windows8.1のアプリは、Windowsを引きずっているので、マウスもキィボードも使えます。さらに、全画面でなく半画面で2つのアプリを表示することもできます。この「引きずり」、かえって面倒を増やしていますが、これはユーザーが文句を言ったために改善されたものなのです。

左は、メールアプリから、文中のリンクをクリックして、インターネットを開いた画面です。真ん中の仕切りをドラッグすれば、大きさの比を変更したり、どちらかのアプリを全画面にもできます。はっきり言って、2画面表示の意味はありませんから、どちらかに引っ張って、片方だけにして下さい。

Image9全画面では、閉じることもできませんが、右のように、左上のコーナーにマウスを持っていくと、小さなデスクトップが現れるので、これをクリックして、デスクトップの画面に戻ります。これが、2つ目のデスクトップに切り替える方法です。

実は、8.1の改善で、全画面なのに閉じるボタンが出るようになりました。

全画面表示の一番上にマウスを持っていくと、ウインドウの枠が現れます。この右隅に、赤×の閉じるボタンがあり、ここをクリックして閉じる(終了)ことができます。

その右は、おなじみの最小化ボタンです。最小化されている他のアプリがあれば、閉じたときにこれが開きます。

アプリが他に一つも起動していなければ、閉じるとデスクトップに移動します。これが、3つ目のデスクトップに戻る方法です。

将来のタブレット使用にそなえて、アプリの使い方を勉強するのも良いです。でも、間違ってアプリが開いてしまったら、すぐにデスクトップに戻ってください。それが、60代からのWindows8.1の使用の基本かもしれません。(将来もスマホ・タブレットは縁が無いかも・・)

アプリに印刷メニューはない!

アプリは、画面と指だけで使うものです。ケーブルで接続する外付けの機器は一切使いません。プリンターなどもっての外なのです。だから、印刷メニューはありません。プリンターを使って、「紙に打ち出したい」というのなら、デスクトップのソフトを使います。

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上は、アプリのインターネットエクスプローラーのメニューです。全画面の下にマウスを持っていくと、現れます。アドレスバーの右には、5つのボタンメニューがあります。右から2つ目が設定メニューですが、どこにも「印刷」はありません。新しいコンピューター・タブレット・スマホの世界では、自分が見ているものを他人にも見せたい場合は、直接画面を見せるか、相手が離れている場合は、インターネットを介して「共有」するのです。

アプリはデスクトップに戻っても、終了しません。開いたままのアプリは、デスクトップのタスクバーに表示されています。これを右クリックすると、終了メニューが出ます。

Image4 ウインドウを閉じるをクリックして終了できます。

しかし、終了しても終わりません。例えばエクスプローラーなどは、前に見たページが残っています。開いたページを閉じておかないと、何ページも開いたままになります。アプリは、スマホ・タブレットの文化で作られているので、ソフトとは使い方が異なっています。

アプリの得意な、Googleのソフト(グーグルクロム)を使おう

Googleは、Androidというタブレット用のOSを提供しています。更に、Windows用のソフトも多く提供しています。GoogleChromeという、インターネット閲覧ソフトは、今やmicrosoftのインターネットエクスプローラー(IE)に迫る(シェア2位)ユーザーを獲得しています。

Googleは、アプリの元祖であり、Windows用のソフトも、アプリに近い使い方になっています。将来のアプリの使い方の勉強にもなります。

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左がクロムで見たページ、右がIEで見たものです。実は、IEもクロムのまねをして、殆ど似た様になってきました。無駄なメニュー領域を極力減らし
、中身が多い画面になっています。

ただ、違うのは、インターネットのショートカットを「アプリ」のように作るのです。下は、このクロムのショートカットで開いたGメールの受信トレイです。

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これは、クロムで開いたインターネットのGmailのログインページのショートカットを作って、開いたものです。クロムより更にタイトル・メニューバーげ減って、専用のアプリのような画面になります。読んだら、アーカイブボタンをクリックしておけば、受信トレイから消えますが、すべてのメールを開くと残っています。ほぼ一生分の15GBのメールが、無料でクラウドサーバーに保存されます。パソコン自体には一切保存されません。従って、既読メールを見るにもオンラインである必要があります。しかし、メールを送受信するにはオンラインは必須なので、オフラインでメールは起動しないでしょう。

Gだけではありません。TwitterやFacebookなど、ログインして使うページも、このショートカットを作っておけば、アプリのように起動できます。

ショートカットの作り方は、クロムでそのページを開き、クロムのメニューボタン(左上の3本歯)をクリックします。

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その他のツールで、アプリケーションのショートカットを作成をクリックします。次の画面で、必要な場所にチェックを入れて「作成」をクリックします。

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これで、youtubeもブログもお気に入りのページもすべてショートカットを作っておきます。右は、Gmail・facebook・Twitterのショートカットです。

だから、クロムではお気に入りを登録する必要が無いのです。新しいタブを開けば、よく見るページがリストアップされています。

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「インターネットやメールは使い続けたい」という、リタイヤ組のパソコンユーザーには、便利でありがたい機能です。

クロムさえ使いこなせば、Windows8.1だけでなく、スマホも使いこなせます。